「債務整理」に関するQ&A
債務整理をするとローンが組めなくなるのですか?
1 債務整理を行うとローンが組めない?
債務整理を行うと、ローンが組めなくなると言われます。
しかし、一度、債務整理を行ったとしても、その後、住宅や車のローンを組む必要性が出てくることもあります。
では、一度債務整理をしてしまうと、その後、将来にわたってずっとローンを組むことができなくなるのでしょうか。
結論を言えば、一定期間の経過により、ローンを組むことができるようになる可能性があります。
2 なぜローンが組めなくなるのか?
そもそも、なぜローンが組めなくなるのでしょうか。
それは、債務整理をすると、その事実が信用情報登録機関に「事故情報」として登録されることになります。
これがいわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるものです。
ローンなどの申し込みがなされた際、金融機関等は、信用情報を確認するなどして、ローンを通すか否か審査することになります。
このときに確認した信用情報に「事故情報」が登録されていた場合、金融機関としては、返済能力などに疑問を有することとなるため、ローンの審査が通らず、ローンが組めないという状況になるのです。
なお、債務整理をしなかったとしても、借入金の返済が数か月にわたり滞るなどした場合には、「事故情報」として登録されることになります。
3 いつまで「事故情報」となるのか?
「事故情報」は一旦登録されると、一生登録されたままなのでしょうか。
仮に、ずっと登録が続くとすれば、一生ローンが組めなくなってしまいますので、いつまで登録されるのかは気になるところです。
「事故情報」の登録はいずれ消えます。
ただ、債務整理の方法や、信用情報機関によって、登録期間が変わります。
登録されている期間としては、一般的に5~7年程度とされています。
4 「事故情報」が消えても組めない場合も
基本的には、「事故情報」が消えれば、ローンが組めることになります。
ただし、審査基準は、金融機関で異なりますので、一旦「事故情報」の登録が消えたとしても、審査が通りにくい金融機関もあります。
また、以前、債務整理を行った金融機関であれば、信用情報登録機関の情報だけでなく、自社の情報を参照することができるため、自己情報が消えても引き続きローンが組めないこともあります。
そのため、どこの金融機関でローンを組むのか、申し込む際には注意が必要です。
5 債務整理に関するご相談
上記のように、どれだけの期間「事故情報」として登録されるのかは債務整理の方法やその業者が加盟している信用情報機関によって異なるため、債務整理を行うべきか否かについてお悩みであれば、正確な情報を確認するためにも、債務整理を得意とする弁護士にご相談ください。
当法人は、名古屋駅の近くに事務所があります。
借金でお悩みの方は、一度ご相談ください。
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